【緊張は対策できる】本紹介:緊張をコントロールして最高の結果を出す技術(1/2)

緊張きんちょうして試合前にお腹が痛くなる
接戦せっせんで体が硬くなりシュートを外してしまう
強いチームと対戦する時にはアップの前から手汗びっしょり

こんな経験けいけんをしたことがある人も多いのではないでしょうか?これらは、大事な場面で必ず出てくる「緊張」という現象が引き起こすものです。
皆さんだけではありません、大人に見える先輩達もれなく同じ経験けいけんをしていますし、僕も今でも緊張する場面はたくさんあります。

今回はそんな“緊張”を克服こくふくするために役立つ本を紹介しょうかいします。それがこちら。

緊張きんちょうをコントロールして最高の結果を出す技術ぎじゅつー石津貴代


緊張は当然、精神的せいしんてきなことですよね。そして僕らは今まで緊張したら自分にこう言い聞かせてきた、あるいは周りからこう言われてきたことが多いと思います。
「自分は緊張しやすい性格だからしょうがない」
「気合いでひらなおらなきゃ」
「緊張はするものだから受け入れなきゃいけないよ」
そんなふうにして、メンタルをさらに強いメンタルで克服こくふくしようとしていませんか?そしてきっとそれは上手くいかず、緊張したまま試合に・定期テストに・受験じゅけんのぞんでいったことだと思います。

この本のタイトルにある通り、緊張を克服こくふくするために必要なのはさらに強い精神力せいしんりょくではありませんでした。必要なものはずばり“技術ぎじゅつ”。つまり知識やテクニックです。そして知識やテクニックであれば、元々の性格は関係なく、学べば・練習すれば誰でも身につけられることです。

緊張はプロのアスリートでも経験けいけんします。むしろトップレベルになるほど、メンタルトレーニングは当たり前のように行われています。ですが学生アスリートの皆さんは、スキルや体を鍛えることはしてるのに、気持ちのコントロールを練習する機会はほぼありません。これはとても勿体もったいないことだと思っています。

長くなってしまうので今回は前編・後編の2記事に分けて紹介しょうかいします。もし、自分が緊張に弱いなと思う人でも、この記事が緊張との付き合い方を変えるきっかけになれば嬉しいです。

なぜ緊張するのか

そもそもなぜ緊張きんちょうすると、手に汗をかいたり心臓がドキドキしたりするのでしょうか。

実はこれ、人間がまだサルだった時代の名残なごりなんです。

はるか昔、私たちの祖先そせんはライオンなどの外敵がいてきと日々戦いながら生きていました。その頃、外敵がいてきと出会うと、体が生き残るために自動的に反応はんのうしていました。

  • 手足に汗をかく → 木に登りやすくなるため(グリップ力が上がる)
  • 心臓がバクバクする → 全身に血液を送って、すぐ動けるようにするため
  • 体が固まる → 攻撃を受けたときのダメージを減らすため
  • 頭が真っ白になる → 余計よけいなことを考えず、目の前の敵だけに集中するため

現代の私たちの生活の中にライオンはいません。でも体は同じように反応はんのうします。強いチームとの試合、大事な場面でのフリースロー、定期テスト、そういった場面が体にとっての「敵」になっているんです。

だから緊張したときに出てくる体の反応はんのうは、全部「体が全力で戦う準備をしてくれているサイン」。メンタルが弱いんじゃなくて、体がちゃんと機能きのうしている証拠しょうこというわけですね。


5つの緊張タイプ

緊張するのはみんな共通ですが、「なぜ緊張するか」の原因は人それぞれ違います。今回の本でヨシキが面白いと思ったのはここで、筆者ひっしゃは長年の経験けいけんから緊張は5つのタイプに分かれることを発見しています。皆さんはどのタイプに当てはまるでしょうか?


プライド型

☑︎周囲からの評価は常に気になる
☑︎失敗することは恥ずかしいと思う

☑︎人から「すごい」と言われるのが好きだ
☑︎完璧かんぺきを求めてしまう
☑︎自分よりできる人を見ると焦る、落ち込む

「ミスしたらどう思われるか」が一番気になるタイプ。

このタイプは、プレー自体よりも「どう見られているか」に意識いしきが向いています。「失敗したら恥ずかしい」「監督に怒られたくない」「チームメートにダメだと思われたくない」という気持ちが強く、本番になるほどそのプレッシャーが増してしまいます。

完璧主義かんぺきしゅぎな人に多く、自分より上手い人を見ると落ち込みやすかったり、一つのミスをずっと引きずる傾向けいこうがあります

コンプレックス型

☑︎自分に自信がない
☑︎人と自分をよく比較ひかくする
☑︎外見や体格にコンプレックスがある
☑︎褒められたいが、褒められても素直に喜べない

自分の能力や体格など、何かコンプレックスを持っているタイプ。

「自分は体が小さいから」「技術ぎじゅつが足りないから」「あいつの方が絶対うまい」と、まず自分の弱い部分に意識いしきが向いてしまいます。人と自分を比べる癖があり、少しのミスでも「やっぱり自分はダメだ」と大きく崩れやすいです。

褒められても素直に喜べなかったり、「どうせ自分は…」が口癖になっている人は要注意です。


トラウマ型

☑︎人前で恥ずかしい思いをしたことがある
☑︎同じ失敗を繰り返すことが多い
☑︎何かを思い出してクヨクヨすることがある
☑︎思い出すだけで心臓がドキドキしたり汗が出る

過去の失敗体験が頭から離れないタイプ。

「前の大会でフリースローを外したから、今回もきっとダメだ」「前も接戦で負けたから、また同じことが起きるかも」と、過去の記憶が勝手に頭でリプレイされてしまいます。

思い出すだけで心臓がドキドキしたり、似たような場面になると体が固まるのが特徴です。

準備不足型

☑︎「まぁいいか」で済ますことが多い
☑︎やるべきことを先延さきのばしにしがち
☑︎準備を徹底しないと不安になる

☑︎予定が狂うと不安になる
☑︎予期せぬ出来事に対応できないことが多い

「十分に準備できていない」という不安が原因のタイプ。

「もっと練習しておけばよかった」「コンディションが万全じゃない」「相手チームのことをちゃんと調べてなかった」という状態で本番を迎えると、自信が持てずに緊張につながります。

「まあいいか」と練習を後回しにしがちな人、逆に準備を徹底しないと不安で仕方ない人、どちらも当てはまりやすいタイプです。

未経験型

☑︎初対面の人に積極的に話せない

☑︎初めての場所に1人で行けない
☑︎新しい環境に馴染むのに時間がかかる
☑︎やったことがないことへのチャレンジは消極的になる
☑︎遠足や旅行の前に体調を崩したことがある

経験けいけんしたことのない状況に緊張するタイプ。

「あのチームとは戦ったことがない」「こんな大きな大会は初めてだ」という、はじめての場面が体の不安スイッチを押してしまいます。

慣れた環境では実力を発揮できるのに、新しい場所や相手になると途端に固くなるのが特徴です。


さて、あなたの緊張のしかたはどのタイプでしょうか?一つだけじゃなく、複数当てはまることもあるかもしれません。

前編パートはここまでで、後編はそれぞれのタイプに合った対処法を紹介しょうかいしていきます!

コメント